工程計画の作成/編集

構成部品間および工程間の分岐・合流などの複雑な作業手順を表現する「ガントチャート」や「パートチャート」などの編集機能によって、画面上の直感的な操作で実際のものづくりに近い工程計画の立案が可能です。

また、登録したテンプレートや過去に作成した工程パターンを複製して編集できるので効率的でスムーズに工程を作成できます。汎用性の高い工程パターンを作成することで知見の蓄積やノウハウの継承も可能です。

• ガントチャートエディタ

  • ・製品、構成部品、作業工程を実際の日程上に展開しビジュアルでわかりやすい。
  • ・日程を確認しながら作業工程単位でのネットワーク接続など工程計画編集が容易。

• パートチャートエディタ

  • ・部品表（BOM）では表現できない工程間のプロセスフロー（BOP：Bill of Process）を視覚的に表現。
  • ・パートチャートエディタで、作業工程間のネットワーク接続も容易に。

工程計画の変更

過去のオーダー情報の中から類似品の工程パターンを検索して流用できるので、部品の追加や工程の追加がスムーズで、仕様変更や設計変更、特急品対応などにすばやく対応できます。

生産スケジューラと完全に連動し、各構成部品の作業、作業工数、必要資源、作業の前後関係、作業間の移動リードタイム、日程制約条件、スケジューリング上の制約条件、部品間の作業の前後制約関係などを盛り込んだ工程設計が可能です。

スケジューリング

高速で高機能なスケジューリングエンジンを搭載しており、「リソース（作業者・設備）」や「納期」「優先度」などを考慮して最適なスケジュールを自動で立案します。
豊富なスケジューリングロジック（※）に対応し、スキルに応じたリソースの自動割り当てなど様々な制約条件の計画立案が可能です。
最新の進捗や負荷状況をリアルタイムに反映し、急な設計変更や飛び込み案件が発生した際にも柔軟に再計画ができ、お客様のニーズを徹底的に反映した洗練された可視化ビューにより計画立案に必要な情報を瞬時に確認できます。

• オーダー別ガントチャート

  階層ごとのサマリアップ、ドリルダウン、日程表示の時間軸の切替えなどが直観的な操作ですばやく行えます。

  ※スケジューリングロジック

  • ・フォーワードスケジューリング
  • ・バックワードスケジューリング
  • ・フォーワード・バックワード混合スケジューリング
  • ・ボトルネックスケジューリング
  • ・ブロック別多段階スケジューリング
  • ・有人段取とNC加工機自動運転のスケジューリング
  • ・熱処理、メッキなど引取り曜日時間の制約考慮
  • ・次工程への同じカテゴリ資源への連続割付
  • ・工程間放置時間制約の制約考慮
  • ・作業人員制約考慮
  • ・治具制約考慮
  • ・多台持ち制約考慮
    他

• 資源別ガントチャート

  作業者、作業班、機械、設備などの切り口で資源別（リソース別）ガントチャート表示による日程の確認と調整が可能です。

• 山積みグラフ

  作業者別、機械別、所属別などの山積みグラフを時系順列に表示が可能。
  短期から中長期までの工場全体の負荷を正確につかむことにより、受注の可否判断、外注の手配予測などの必要な意思決定を促します。

作業指示/実績の入力

作成したスケジュールと連動して、作業者別やオーダー別などに作業指示が表示されます。作業者は分かりやすい作業指示に従い、各作業の開始と終了を入力しながら作業を進めていくことができます。
入力には、PCやタブレット端末の画面からの直接入力や、バーコード読み取りなど、様々な方法が用意されており、現場作業者の分かりやすい操作が可能です。
また、現場での実績の入力をすることで、自動で日報の作成も完結できます。
しっかりと実績の情報共有ができているからこそ、急なスケジュール変更や特急案件にも対応することができます。

• 多様な実績入力方法

  • ・スケジューラ＋作業指示＋実績入力が基本パッケージに含まれており、すぐに使える
  • ・作業指示一覧画面から作業を選択してからマウスやキーボードで入力するモード、作業指示票とバーコードによる入力モード、日報形式での入力モードなど、それぞれの製造現場の状況に合わせて、実績入力の形態を選択することが可能
  • ・WiFi対応のスマートフォンやモバイル端末を使用することで、手元で簡単に作業指示確認や実績入力が可能。
  • ・DIRECTOR6の作業内容をi-Reporterに連携して作業指示を表示。逆にi-Reporterで入力した実績をDIRECTOR6の作業実績へ反映することも可能。

• 作業指示/実績入力

  オーダー別・部品別、作業者別、機械別に作業指示の状況、実績進捗の状況を確認できます。
  作業実績の入力画面では、有人機械作業、無人機械作業、有人人作業、間接作業、外部調達作業など作業区分に応じて入力することが可能です。
  また、アイコンによる操作の誘導、作業の進捗状況に応じて操作できるボタンも変化させるなど、間違いのない入力をサポートします。

• バーコードでの実績入力

  作業指示票とバーコードによる入力の場合、バーコードを使用して全ての操作を行うことが可能です。

• スマートデバイスからの実績入力

  Webブラウザによりスマートフォンやモバイル端末を使用し、手元での作業指示確認や実績入力が即座に行えます。

• i-Reporterからの帳票入力

  お客様固有の帳票や品質検査表などの入力項目が多い工程内帳票の実績入力などには、弊社のペーパーレス化ソリューションのi-Reporterと連携して作業指示を表示、入力した実績の連携などが可能です。

進捗の把握

入力された実績データを元に、現場の“いま”の進捗状況や負荷の状況をリアルタイムに表示します。現場の誰もが遅れや問題をすぐに把握できるので、迅速な状況判断や対応が可能です。
また、作業ごとに詳細の進捗状況を確認することもでき、分かりやすい進捗ステータスアイコンで状況を直感的に把握することができます。

オーダー別、機械別作業者別などで作業指示と実績進捗の状況を切り替え表示することで、作業者、工程管理者、工場管理者の誰もが製造現場の作業実績進捗状況や資材、外注の発注入荷状況をひとめで確認することができます。また、ひとつの作業に対しても、ドリルダウンして詳細の実績進捗状況を確認することが可能です。
全ての作業には下記の4つの進捗ステータスが表示され、直感的な状況把握が可能です。

• 

  納期遅れ

• 

  最新計画遅れ

• 

  初期計画遅れ

• 

  遅れなし

• 作業指示・実績進捗ビュー

  オーダー別・部品別・所属別・作業者別・機械別など様々な切り口で作業指示の状況、実績進捗の状況がリアルタイムに表示されることで、各作業が現在どんな状況にあるのかを容易に確認することができます。

• 初期計画と最新計画の対比表示

  個別受注生産では、計画は常に見直されることが多いため、例えば受注時の初期計画（初期計画工数、初期計画日程）に対して、最新の計画がどのような日程になるかなどを把握することが重要になります。
  ベースライン機能を使用することで、初期計画と最新計画の対比表示により、進捗状況を視覚的に把握することができます。

実績の管理

各オーダー、各作業の実績工数や、作業者や機械の稼働率などをリアルタイムで把握することができます。

実績工数を、ベースライン機能による初期計画工数や最新計画工数と比較することが可能です。また、最新の予測工数の把握も可能です。
製造現場の実態を詳細に把握するため実績工数は、機械工数と作業者工数に分けて管理することができます。
このほか、中断工数、間接工数、不良工数など現場で発生する全ての工数を把握することができます。

• 予実工数照会

  「オーダー別予実工数照会」は、初期計画工数、最新計画工数、実績工数、最新予測工数の４つのフェーズでの比較が可能です。
  また、各オーダー階層別にサマリアップ、ドリルダウンして集計し、表形式、各種棒グラフ、円グラフで確認することができます。
  その他に「所属別機械別実績工数照会」「所属別作業者別実績工数照会」「間接作業実績工数照会」などにより様々な切り口で、各工程の実績工数の集計と分析をすばやく実施することができます。

• リアルタイムで、様々な切り口で集計・分析が可能